「申し訳なさ」が消える。大腸がんステージ4の私が辿り着いた、小さな心の守り方

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アドラー心理学記事のタイトル

こんにちは。ステージ4の大腸がんを患いながら、日々の暮らしを綴っているZippyです。

今日、この記事を開いてくださったあなたは、もしかすると今、とても苦しい時間を過ごしているのかもしれませんね。

体の痛みや治療の辛さはもちろんですが、ふと布団の中で一人になったとき。 「家族に迷惑ばかりかけている」 「病気になって、何もできなくなってしまった」 そんなふうに自分を責め、やり場のない罪悪感に押しつぶされそうになってはいませんか?

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。 私も、「がん」という病気が分かってから、そしてそれ以前の40年間も、ずっと「うまく生きられない自分」を責め続けてきたからです。

今日は、そんな私が闘病の中で出会い、カチコチに固まっていた心をふっと溶かしてくれた「ある心理学の視点」についてお話しさせてください。

無理に前を向こうとしなくて大丈夫です。温かい飲み物でも用意して、少しだけ私の話を聞いていただけませんか。


目次

「病気だから辛い」のではなく、「自分を守るために」

笑顔に人、悲しい人の脳内を比較したイラスト
笑顔も病気も自分で選んでる?

私が衝撃を受けたのは、「アドラー心理学」という考え方でした。 そこには、少しドキッとするようなことが書かれていました。

それは、「私たちは、傷つくのが怖いから、あえて『動けない理由』を探すことがある」という視点です。

正直に言います。最初これを知った時、私は耳を塞ぎたくなりました。 まるで「お前は病気を言い訳にして逃げている」と怒られている気がしたからです。

でも、何度も読み返すうちに、違うメッセージが聞こえてきました。

私は40年間、「対人関係が苦手だ」「人の視線が怖い」と悩み続けてきました。そしてがんになってからは、「病気だから何もできない」と殻に閉じこもっていました。

でも、それは私が弱いからでも、ダメな人間だからでもなかったんです。 ただ、「これ以上傷つかないように、病気という殻(シェルター)に隠れて、必死に自分を守っていた」だけだったのです。

「そうか、私は自分を守ろうとしていたんだね。お疲れ様」 そう自分に声をかけたとき、張り詰めていた糸が少し緩んだ気がしました。まずは「よしよし」と自分を認めてあげることが大事だとわかりました。

苦しみから抜ける、たった一つの「視点の転換」

私が長い間苦しんできた「人の視線が気になる」という悩み。 実はこれ、「人が私をどう見ているか」ばかりを気にしている、私自身の心の癖が原因でした。

厳しい言い方をすれば、自分への関心(自己執着)が強すぎて、周りの人が見えていなかったのです。

アドラー心理学では、悩みから抜け出す方法をこう教えてくれます。 「自分への関心を、他者への関心(貢献)に切り替えること」

これだけ聞くと難しそうですよね。 でも、私がやってみたことは本当に些細なことでした。

「私がどう思われるか(不安)」と考えるのをやめて、 「今の私でも、目の前の人のために何ができるかな?(貢献)」 と、矢印の向きをクルッと変えてみたのです。

不思議なことに、「誰かのために」と考えた瞬間、あれほど怖かった「自分の評価」への恐怖が、スッと消えていきました。

「できない自分」を許し、小さな「できた」を拾う

ステージ4のがん患者である私にできることなんて、たかが知れています。 でも、「大きなこと」をしなくていいんです。

ここで、私が実践して心が楽になった、3つの小さな習慣をご紹介します。 もし「これならできそう」と思うものがあれば、試してみてください。

1.「自分から」挨拶・行動をする

男女が楽しそうに会話をしているイラスト
自分から挨拶を

相手の反応は気にしません。それは相手次第だからです。「私から挨拶をした」という事実が大事です。自分から話しかけることで、自分は相手の存在を認めて、かつ関わり合いを持とうとしている意思を相手に伝えることが出来ます。挨拶されて気分が悪くなる人はいませんから、積極的に行いたいものです。

2.「できないこと」ではなく「今の自分にできること」をする

家族でドライブ旅行しているイラスト
家族旅行のプランを立てたり

「今日は足が痛くて歩けない」なら「今日は本を読む元気はあるし、指も動く」と考えます。瞑想をして心の整理をするのもおすすめ。歩けるようになったら何をするかリストアップしたり、旅行の計画や家族イベントのプランを考えて準備したり。できないことを嘆くのではなく、できることを考えて行動しましょう。キーワードは「誰かのために」です。何もできない、なんてことはないはずです。

3.小さな「貢献」を見つける

お風呂掃除をしている女性のイラスト

仕事ができなくても、家族に「ありがとう」と感謝を伝えることはできます。友人にメールしたり、SNSに「いいね」を押して応援することもできます。わたしのおすすめは、部屋を片付けることです。部屋が片付くし気分もすっきりして一石二鳥です。

掃除には「そうじ力」という本もあるくらい不思議な力があると私は思っています。「自分でもできた」という感覚が生きるエネルギーを与えてくれます

換気する、捨てる、汚れを取る、整理整頓、炒り塩。この5つのステップで人生にマイナスになるものが取り除かれ、人生がガラリと好転します。きれいな部屋は“幸運”を呼び込む宝箱。
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焦らず、ぼちぼちいきましょう

がんと共に生きる毎日は、晴れの日ばかりではありません。 台風のような不安が押し寄せる日もあれば、凪のように穏やかな日もあります。

でも、「誰かの役に立たなきゃ」と焦る必要はありません。 あなたが今日、そこで呼吸をして、生きていてくれること。 それだけで、誰かにとっては大きな「喜び」であり「貢献」なのですから。

私も、不安と隣り合わせの日々です。 だからこそ、一緒に、ぼちぼち歩いていきましょう。 辛い時はまた、ここへ休憩しに来てくださいね。

▼ 私が心の支えにしているアドラー心理学の本です。

『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)
タイトルは強いですが、中身は「そのままの自分で生きていい」という優しい許しのメッセージに溢れています。

著:岸見 一郎, 著:古賀 史健
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▼ 【無料で聞くなら】オーディブル

アマゾンから申し込めるオーディブル(聴く本)の無料体験を申し込めば、期間中は無料でアドラー本を聴くことが出来ます。私も入院中に聞きまくっていました。無料期間終了前に解約すれば費用は発生しません。


建長寺の画像
免責事項

この記事の著者である私は、医療資格を持つ専門家ではありません。本記事の内容は、がん患者としての実体験、医療従事者への質問、国立がん研究センターの情報などを基にまとめたものです。医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。ご自身の治療については、必ず担当医にご相談ください。

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