こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。 大腸がんの治療で入院が決まったとき、病院から渡される「入院のご案内」には、パジャマやタオル、洗面用具といった、必要最低限の持ち物が記載されています。しかし、実際に数週間にも及ぶ入院生活を送ってみて、それだけでは足りないことに気づきました。
この記事では、病院の案内には載っていないけれど、私の入院生活のQOL(生活の質)を劇的に向上させてくれた「お役立ち便利グッズ」を、リアルな体験談とともにお届けします。
入院に必要なグッズ11選、大腸がん編
さっそくご紹介していきます。
S字フック(大小複数)
地味ですが必須です。病室のベッド周りには小さな棚があるくらいで、収納スペースが足りません。
そんな時、S字フックがあれば、ベッドの柵にスマホやイヤホン、充電ケーブルをまとめたポーチを吊るしたり、ちょっとした小物を入れたエコバッグをかけておけます。
特に、術後で体を自由に動かせないとき、サッとスマホや眼鏡、イヤホンなど必要なものが取れるこの環境は本当にありがたかった。100円ショップで手に入るので、いくつか持っていくことを強くお勧めします。
耳栓・アイマスク
入院が個室なら問題ないですが、私のように6人部屋だったりすると、周りからの「音」が最初は気になると思います。
- 物音: 看護師さんの巡回質問、他の患者さんのナースコール、点滴終了などの電子音、夜中も音は絶えません。
- いびき: 同室の方の豪快ないびきで眠れないこともあります。
- デスクライトの光: 消灯後も、トイレ回数や尿の記録のため、薬を飲んだりするために、デスクライトを使います。これが地味にまぶしくて目が覚めたりします。
これらの対策に「耳栓」と「アイマスク」があると、睡眠を妨害されにくくなります。
スマホ類(電源タップ・充電器)
もはや説明不要ですが、スマホは入院生活における生命線です。入院中は、動画配信サービスの「TVer」や「YouTube」、「Audible」にお世話になりました。見るだけ、聴くだけで、気分転換になったり学びを得られたりします。
そして電源タップや長めの充電コードがあると便利です。病室のコンセントは、ベッドから微妙に遠い位置にあったり、数が限られていたりします。スマホと睡眠用イヤホン、髭剃りなど充電時に役立ちます。
睡眠用イヤホン
スマホで動画を見る際は、音声は出せないのでイヤホンが必須です。おすすめは睡眠用イヤホン。
普通のイヤホンは硬いので、枕に当たって耳が痛くなります。この点、睡眠用イヤホンは、非常に薄く作られたカナル型などがあり、装着したまま横になっても痛くありません。
左耳のイヤホンを「タタン!」と2回タップすると睡眠モードになって「雨音」が聞こえてきます。周囲の音をシャットアウトできる機能もあって便利です。
Coke ON(コークオン)アプリ
「アプリ?」と思われるかもしれませんが、これが非常に役立ちました。薬を飲むためには水が必須ですが、私の病院では水道水は控えるように言われ、飲料は自販機で購入する必要がありました。買うたびに小銭を用意するのが面倒だったので、「Coke ON」アプリをスマホに入れました。

ピッとかざしてスマホ画面内で選ぶだけで飲み物が買えます。小銭が不要になるだけでなく、スタンプが15個たまると好きなドリンクが1本無料でもらえるという嬉しい特典も。スタンプ集めは、単調な入院生活中のささやかな楽しみでした。
電動シェーバー
これは必須アイテムです。安全上の理由から、多くの病院ではカミソリの持ち込みが禁止されています。入院は長くなりがちです。何もしないと、あっという間にひげボーボー、髪の毛伸び放題になります。電動シェーバーは忘れずに持っていきましょう。
ドライシャンプー(水のいらないシャンプー)
手術後や抗がん剤の点滴中は、数日間、入浴ができないこともあります。そんな時、水のいらないシャンプーが大活躍しました。シートタイプやスプレータイプがあり、頭皮を拭き取ったり、髪に揉み込んだりするだけでサッパリしましたね。香りがいいので精神的なリフレッシュに大きく貢献してくれました。
クリアファイル(A4サイズ)

入院中は、驚くほど多くの書類が手渡され、いろんな同意書にサインしたりします。がん治療についてのパンフレット、入院の手引き、CT検査の被ばくや造影剤投与の同意書、手術の同意書、麻酔の説明書、薬剤の説明、処方箋、血液検査の結果、予約表など・・・。
これらをまとめて保管するために、A4サイズのクリアファイルを持っていき「病院関係書類入れ」とするのがおすすめです。
かかとのある室内履き
スリッパは脱げやすく、転倒のリスクがあるため、私の病院では「かかとのある履物」が必須でした。クロックスタイプのものや、スリップオンなどの靴が便利でしょう。
大腸がんの場合はトイレ頻度が高くなりがち。サッと履けるものにしてストレスを少しでも減らしましょう。
大人用紙おむつ(リハビリパンツ)
これは、特に大腸内視鏡検査を控えている方に、声を大にしてお伝えしたいアイテムです。検査前には、腸内を空っぽにするために、2リットルほどの下剤を飲みます。この下剤が、想像を絶するほど強力なのです。
私は「まあ大丈夫だろう」と高をくくっていました。その結果、トイレに間に合わず、下着やズボン、さらには靴まで汚してしまうという大失態を、入院中に3回も経験しました。汚れた衣類は、なすすべもなく捨てるしかありません。あの時の情けなさと絶望感は、忘れられません。
病院でも購入できますが、割高なので持参おすすめです。事前にドラッグストアで購入し、「万が一のお守り」として持っていくことを、心の底からお勧めします。これは、あなたの尊厳を守るための、最も重要な投資です。
飴玉
わたしの場合、大腸が詰まってリンゴの芯のように細くなっていたので、食事が出来ませんでした。大腸を広げるステント手術を行うまでは飲み物のみ。不思議とお腹は空かないのですが、口元が寂しいのです。
看護師さんに相談したところ、
看護師飴玉ならなめてもいいですよ
とのことでしたので、コーヒー味の飴玉などを舐めてました。気分転換にとても役立ちました。食べることが出来ない中で、小さな一粒に幸せを感じてました。
まとめ
入院治療、不安ですよね。少しでもストレスを減らすために、事前にしっかり準備しておきましょう。今回ご紹介したおすすめリストは、あくまで私の体験に基づくものですが、きっと皆さんのお役にも立てるはずです。
これから入院される皆さんが、少しでも快適に、そして治療に専念できる環境で過ごせることを、心から願っています。
