この記事では、がんという病にムラキテルミさんご自身の力で向き合った書籍をご紹介します。治った!という事実、そしてその生き方や考え方には、私たちに勇気や希望を与えてくれる側面があるかもしれません。

【はじめに、読者の皆様へ大切なお知らせ】
本書で紹介されている食事療法や健康法は、あくまで著者個人の体験に基づくものであり、その効果がすべての方に保証されるものではありません。現在、がんの治療を受けている方、あるいはご家族が闘病中の方は、この記事の情報を鵜呑みにされませんようお願いいたします。
標準治療(手術、化学療法、放射線治療など)を自己判断で中断・変更することは、大きなリスクを伴う可能性があります。治療に関するいかなる決定も、必ず主治医をはじめとする医療専門家と十分にご相談の上、進めていただきますよう心よりお願い申し上げます。
「ガンは自分で治す」の概要
ムラキテルミさんは、がんの原因を「血液の汚れ」や「低体温」、「ストレス」などにあると考え、これらを根本から改善することが、がんを克服する鍵であると主張しています。
単なる闘病の記録に留まらず、具体的な食事法や生活習慣の改善策が詳細に記されているのが特徴です。ムラキテルミさんが本書で強く推奨しているのは、主に以下の3つです。
- 食事療法の実践
- 人参ジュース: 毎日人参ジュースを飲むことを基本とします。ビタミンやミネラルを大量に摂取し、体の免疫力を高め、がん細胞と戦う力を養うことを目的としています。エドガー・ケイシー療法もがん患者には人参をお勧めしています。
- 玄米菜食: 食事の基本を玄米、野菜、豆類、海藻類を中心としたものに切り替えます。動物性たんぱく質や脂肪、白砂糖、食品添加物を徹底的に排除し、血液を浄化することを目指します。
- 半日断食(ファスティング): 消化器官を休ませ、体内の解毒(デトックス)作用や修復機能を高めるために、1日のうち一定時間食事を摂らない時間を設けることを推奨しています。
- 生活習慣の改善
- 体を温める: がん細胞は低体温を好むという考えから、半身浴や温熱マットなどを活用して体温を上げることを重視しています。体温を上げることで、免疫細胞の働きが活発になるとされています。
- ストレスの排除: ストレスが免疫力を低下させる最大の要因の一つであるとし、笑うこと、感謝すること、自分を大切にすることの重要性を説きます。執筆や創作活動など、夢中になれることを見つけることも有効だとしています。
- 心構えの転換
- 「がんは敵ではない」という認識: がんを自分の中から生まれた「おでき」のようなものと捉え、敵対するのではなく、がんができた原因である自分の生活習慣や心の在り方を見つめ直すきっかけとすることを勧めています。
- 自然治癒力への信頼: 人間が本来持っている「自分で自分を治す力」を信じ、その力を最大限に引き出すことに集中します。医師や薬に依存するのではなく、自分の体の声に耳を傾け、主体的に治療に取り組む姿勢が強調されています。
次に、管理人がこの本を読んで実践していることや感想をご紹介します。
感想
「ガンは自分で治す」は、がんと診断された際の絶望から一転、自身の生命力(免疫力)を信じて主体的に生き方を変革していくプロセスを描いています。
食事や生活習慣を見直し、心身ともに健康な状態を目指すという考え方は、がんサバイバーだけでなく、健康を願う多くの人々にとって示唆に富む内容と言えるでしょう。
私個人も、「血液の状態や腸内環境が健康な方に比べて悪いことで、がんが必要以上に増殖した」と考えています。食べ過ぎないようにしたり、なるべく添加物を減らしていくことは、がん患者のみならず大事なことだと思います。
心構えについて
- 自分の治癒力を信じること、
- 現状を否定せずに受け入れて改善すべきことがあると前向きに捉えること、
- 仲間や友人と積極的にコミュニケーションをとって人とのつながりを大事にすること
まだまだ治る力がある!と思うだけでも気力がわいていますし、前向きに捉えることで次の行動へと繋げられる気がします。
そして友人とのコミュニケーションです。
余命宣告の辛さを愚痴った時、がん仲間の友人は、

私は余命2年と宣告されて「終活を始めてください」って言われたけど、もう5年生きてるよ!
と励ましてくれたり、抗がん剤5回目あたりで副作用が辛くなり始めた時には、別の友人から

わたしは8回やったよ。辛いけど頑張って!
と応援してもらえました。
まだがん仲間は4人しかいませんけど、みんな同世代なので話しやすいです。
先輩患者からの「自分はこうやって乗り越えたよ!」という体験談には本当に助けられています。

持つべきものは友!
また、看護師さんと仲良くなるのもおすすめです。
- 標準治療についての情報、
- ノーベル賞を取った免疫チェック阻害薬「オプジーボ」の最新情報
など、時間の許す限り質問して教えてもらってます。そのうち授業料を請求されるのでは?とヒヤヒヤしています。
生活習慣(食事)の改善について
そして生活習慣です。これは食事も含みます。
ムラキさんの本では「人参」激押しなので、なるべく食べるようには意識しています。ストックを切らさないようにしてサラダや煮物、シチュー、カレー、スープなどに入れてます。
あとは四毒抜き(小麦粉、植物油、乳製品、砂糖)は意識してます。特に小麦粉、植物油です。四毒についてはこちらの記事をご覧ください。ここでは割愛します。

食べ過ぎについては、栄養管理士さんから一日1800kcal(身長170cm、67kgの場合)に抑えるように指導されています。入院食が1日1500kcalでしたので、それに毎食100kcal追加するイメージです。
ご参考までに入院中に撮影した500kcalメニューご紹介します(画像はクリックで拡大します)。

- おかゆ、
- ほうれん草のごま和え、
- オムレツ、
- 薄い味噌汁(ほぼ具なし)、
- 薄いフルールジュース、
- お茶

- おかゆ、
- 豆腐のうま煮、
- オーロラサラダ、
- しらす大根おろし、
- フルーツゼリー、
- お茶

- おかゆ、
- 魚の照焼(大根おろし)、
- 肉じゃが、
- キャベツサラダ、
- 薄い豆腐の味噌汁、
- お茶
とにかく全体的に薄味です。サラダも味噌汁も塩分が少ないです。プラス100kcalはご飯を60g、ひと口(ふた口?)増やす感じでしょうか?
600kcalって本当に少ないので、ついついお煎餅(柿ピー)食べちゃいますが・・・これでも努力してポテトチップは卒業したんです。何事も徐々に徐々に!
あとはユーグレナのサプリを飲んでいます。腸内環境を改善できれば!と思って25年の4月から飲んでいます。飲み始めて半年になりますけど、個人的には便がいい感じなのでこのまま続けます。
標準治療も続ける
ムラキさんは標準治療ではなく、民間療法で治されたようです。潔いな!というのがわたしの正直な感想です。
医師や看護師さんから標準治療の統計データもよく聞きますけど、その可能性をバッサリと切り捨てる勇気が私にはないです。治療機会の損失は取り返しのつかない結果を招く可能性があるからです。
個人的には、標準治療である抗がん剤を続けつつ、心構えや生活習慣の見直しを進めるのが2025年の現状ではベストかと思っています。
まとめ
ムラキテルミさんの著書「ガンは自分で治す」を読んだ感想をご紹介しました。「がんを克服した方の体験談」は現在進行形で治療中の管理人には、とても学びが多いです。
生活習慣や心構えを整えることで身体本来の免疫力を取り戻し、最終的にがんを治すという考えには大賛成です。
ただ標準治療はしない!という部分については、私個人は、副作用をコントロールできるうちは抗がん剤も併用したほうがいいのではないか?という意見です。

この記事の著者である私は、医師や薬剤師などの医療資格を持つ専門家ではありません。
本記事の内容は、大腸がん闘病中の一人の人間として、
- がん薬物療法看護認定看護師や腫瘍内科の医師への質問を通じて得た知識、
- 国立がん研究センターに掲載されたがん情報
を個人的にまとめたものです。
つきましては、以下の点にご留意いただけますと幸いです。
- 本記事は、医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。
- 掲載情報については正確性を期しておりますが、その安全性を保証するものではありません。
- ご自身の治療については、必ず担当の医師や専門家に直接ご相談の上で、医師や専門家の指示に従ってください。
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