「大腸がんステージ4」という診断をうけたあの日から、私の心は絶えず「不安」と向き合ってきました。
- 血液検査の結果が悪かったら・・・
- このまま血便が続いたら嫌だな・・・
- 副作用はいつまで・・・
- お腹がパンパンなんだけど・・・
正直、何も不安を感じない日なんてありません。特に体調が悪い日は、不安に押しつぶされそうになります。投げやりな気持ちになることもありますし、何もできずに一日中横になってしまう日もあります。
そんな日々やってくる不安に対して、
筆者何かできることはないか?
心を落ち着けるにはどうしたらいいのか?
そんなことを考え続けて身に着けたとっておきの方法、病気の不安だけでなく毎日使えるとっておきの方法。がんと向き合っているあなたにご紹介します。
がんでざわつく心を穏やかにする方法


一言でいうと、「不安と一体化してしまっていると、どうにも動けなくなる」のです。



このまま血便が止まらなかったら・・・
感情と一体化していると、その不安を排除しようとしても出来なくて、不安と排除できない苦しみの二重苦になります。そして、さらに「何とかしなければ!」と焦って泥沼にハマり、抜け出すのが難しくなってしまうのです。
では、どうすればいいのか?
私がたどり着いたのは、不安と自分を分離させるのです。
つまり、私は不安だ(私=不安)ではなく、私は不安を感じている(私は不安ではなく、不安というものを感じている存在)というスタンスでいることです。
- 血便で不安を感じているんだな、
- お腹がパンパンで不安を感じていんだな、
と自分は不安を感じている存在であって、不安そのものではないと意識することです。不安と自分を分離させることで、不安との間に若干の空間というかスペースが出来ます。この空間があることで、心は不安を感じながらも同時に安心感をも感じられるようになるのです。


この方法は、がんと向き合っている時だけでなく、日々の生活でも活用できます。
- プレゼン:人前で話す緊張感、
- 資格試験や受験:問題を解けるか、無事に合格できるか、
- 人付き合い:うまく続けられるかどうか
- 仕事:受注が取れるか、納期までに間に合うか



ああ、心が不安を感じているな。
でも頑張ろう!
と前向きになれます。
不安になるのはあなたのせいじゃない
人はなぜ、不安になるのか?


正直なところ、よくわかりませんけど、「自分をすごく大切に思っているから。そして、そんな大切な自分を守ろうとしているから」かなと思います。
不安とは、自分に危機が訪れると、アラート音が鳴り響くセキュリティーシステム、あるいは、人間に備わっている防衛装置とも言えそうです。だから不安になるのは人間の心の役割であって、あなたが何かをしたせいでも、弱いからでもありません。
不安は、あなたを守るためにあるのです。実は、メチャありがたい存在なのかも。
まとめ 不安を観察する存在でいよう
ここまで読んで、心に中にある不安を、冷静に観察できるようになったでしょうか?
不安と自分を一体視せずに、別の存在として認識できたでしょうか?
もしそうであれば、心が穏やかになっているでしょう。まだなら、次の二つの違いを意識してください。
- I am anxious.(私は不安です)
- I am feeling anxious.(私は不安を感じてます)
この違いです。
不安に押しつぶされそうになったら、ぜひこの記事を思い出してください。あなたの心が穏やかになることを願っています。


