大腸がんステージ4(肝転移)の抗がん剤治療記録|FOLFOX・副作用

治療の記録
抗がん剤治療の記録

こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。

📋 この記事でわかること
  • 大腸がんステージ4の診断から現在までの治療タイムライン
  • 腫瘍マーカー(CEA)の2223からひと桁に低下するまでの軌跡
  • 抗がん剤治療で起きた主な出来事と治療判断の変遷
医師

何もしなければ半年以内

と医師から告げられたあの日から、1年以上が経ちました。大腸がんステージ4、肝臓全体への転移という診断を受けた2025年3月。あの日に見た「がんだらけ」のCT画像、今も鮮明に思い出します。

それから抗がん剤治療(FOLFOX療法)を28回続けてきた今、肝臓の腫瘍は当初より大幅に縮小し、腫瘍マーカーも診断時の2223から4.4まで下がっています。

この記事では、あの「余命宣告」の日から現在に至るまで、私が行ってきた全ての治療をタイムライン形式で記録しています。副作用の詳細や血液検査データ、治療中の日常生活については、それぞれ個別の記事にまとめています。

目次

【第1章】 大腸がんステージ4の診断と「余命半年」の宣告(2025年2月〜3月)

闘病生活の始まりは「便秘と血便」でした。

治療歴

2025年2月:近所の消化器内科を受診

レントゲン撮影で「大量の便秘」と診断。念の為に行った血液検査で、異常が見つかります。

治療歴

2025年3月:消化器内科を再受診

血液検査の結果を聞きに再受診。

血液検査の結果が良くない。紹介状を書くからすぐに大きい病院を受診して下さい。

治療歴

2025年3月:総合病院を受診し余命宣告を受ける

地元の総合病院に電話したら、すぐに診てくれるという。昼から午後にかけて血液検査とCT撮影を行いました。

その直後、呼び出しがあり、

  • 大腸がんステージ4
  • 肝臓全体へ転移(手術はもう出来ない)
  • (何もしなければ)余命半年

と診断されました。CT画像で肝臓全体にがんが広がっていることを自分の目でも確認。

肝臓のCT画像(腫瘍マーカー2223)
黒いシミががん(腫瘍マーカー2223)

がんの大きさは13センチ以上。それがいくつもある。もう手術も放射線治療も手遅れで無理。自宅に戻ることなく、そのまま入院となりました。

【第2章】 抗がん剤治療(FOLFOX)開始までの準備(2025年3月〜4月)

抗がん剤を安全に投与するための「準備」に約1か月かかりました。大腸カメラでの遺伝子検査、CVポート埋め込み手術、大腸ステント挿入手術、胃カメラ検査。詳しくは個別記事にまとめています。

治療歴

2025年3月:大腸カメラ&CVポート埋め込み手術

大腸カメラでサンプルを採取し、遺伝子タイプを調査。ベクティビックスが使えることがわかった。同月、局所麻酔でCVポートを胸に埋め込む手術を実施。

管理人の入院画像
入院中の管理人
治療歴

2025年4月:ステント挿入手術・胃カメラ・レントゲン確認

がんで塞がった大腸にメッシュ状のステントを挿入。胃カメラで他臓器への転移がないことを確認。レントゲンでステントの広がりを確認後、CVポート切開部の回復を待って一時退院。

【第3章】 抗がん剤治療(FOLFOX)開始と副作用の記録(2025年4月〜12月)

治療歴

2025年4月:第1回 抗がん剤治療(FOLFOX)開始

FOLFOX療法(エルプラット+ベクティビックス+5-Fu)を開始。CVポート経由で点滴、全て入れ終わるのに3日間。経過観察を含めて9日間入院しました。

入院中、毎日の体温・食事量・体重を治療メモに記録していました。振り返ると、体重の変化に驚きます。

2025年4月の治療メモ。体重・体温・食事量・副作用の記録
入院中の治療メモ(2025年4月17日〜30日)

入院初日の4月17日、体重は66.6kg。退院が近づいた4月29日には61.6kg。2週間で約5kgの減少です。

入院中の体重推移(2025年4月17日〜30日) 第1回FOLFOX投与での入院中、体重が66.6kgから61.8kgへ約5kg減少した記録 入院中の体重推移(2025年4月) -4.8kg 68 67 66 65 64 63 62 61 66.6 65.3 63.2 61.8 4/17 18 19 20 21 22 24 25 26 27 29 30

食事は摂れていたのに体重が減っていく感覚は、想像していたのとは違う怖さがありました。便秘の症状(メモ欄に△)が入院初期から続き、下痢も一時的にありました。指先の異常(知覚変化)は後半に1が増え始めています。これがエルプラットの末梢神経障害の始まりでした。

治療歴

2025年5〜6月:2〜4回目の治療、CEA急降下

2週間おきに治療を継続。6月のCT検査で肝臓の転移が目に見えて縮小。腫瘍マーカーも2223→178と10分の1以下に急降下しました。

肝臓のCT画像(腫瘍マーカー178)
3か月で明らかに縮小(CEA:178)
治療歴

2025年7〜8月:5〜9回目、通院治療に切り替え

5回目からは入院ではなく、抗がん剤ポーチを肩から下げて自宅で過ごす「通院治療」に。副作用が顕在化し始め、指先の黒ずみ、肌荒れ(ニキビ)、腰の痛みが出てきました。

治療歴

2025年9月:好中球975で治療延期、CT検査は良好

好中球が基準(1000)を下回り、10回目の治療を延期。体調は悪くなかったので意外でした。3回目のCT検査ではがんがさらに縮小、CEAも16に。

肝臓のCT画像(腫瘍マーカー16)
さらに縮小(CEA:16)
治療歴

2025年10月:しびれ悪化で薬剤減量、CEAひと桁に

指先のしびれが強くなり、ベクティビックスとエルプラットを減量。ギターが弾けない、字が書けない状態に。腹痛で受診するも原因不明。CEAは7まで低下しました。

治療歴

2025年11月:エルプラット中断、ステント行方不明、自転車再開

しびれの原因となるエルプラットを中断。4月に挿入したステントが行方不明に(おそらく便と排出)。総ビリルビン上昇で治療延期もあったが、翌週には正常値に復帰。この月、趣味の自転車を再開しました。

治療歴

2025年11〜12月:13〜15回目、京都旅行へ

治療を続けながら京都旅行に出かけました。CT検査(4回目)も良好で、がんはさらに縮小。デカドロン(吐き気止め)をやめる判断も。年末は家族の就職や受験、父の死と激動の一年を振り返りました。

紅葉の清水寺
治療の合間に京都旅行へ

【第4章】 治療2年目(2026年1月〜)

治療歴

2026年1〜2月:16〜19回目、皮膚トラブルでベクティビックスをパス

皮膚の炎症が悪化し、足裏や指先がパックリ裂ける状態に。ベクティビックスを2回パスして5-Fuのみで対応。CEAは4.2→4.1で安定。毎日自転車で買い物に行けるようになりました。

治療歴

2026年2〜3月:風邪で治療延期、CT検査は順調

東京外出後に風邪をひき、20回目を延期。免疫低下中の風邪は悪化スピードが速かった。CT検査(5回目)では腫瘍がさらに縮小、大きさは約4cm。

CT画像検査の結果、肝臓転移の大腸がん(腫瘍マーカー2223と4の比較)
昨年3月(左)と今回(右)の比較
治療歴

2026年3月:20〜21回目、余命宣告から1年

ベクティビックスを6割量で再開。めまいを感じるようになり、医師からは三半規管への影響の可能性を指摘される。3月27日で余命宣告からちょうど1年。右往左往しながらの、あっという間の1年でした。

治療歴

2026年4〜5月:22〜24回目、CEA初の上昇

23回目でCEAが3.8→5.1に。治療開始後、初めての上昇。GWの間隔とベクティビックスのスキップが影響か。口内炎がひどく、5-Fuを減量するも効果なし。翌月には3.9に戻りました。

治療歴

2026年6月:25〜26回目、CT検査と次の抗がん剤の準備

CT検査(6回目)はほんの少し縮小。看護師から「次の抗がん剤への耐性チェック」を提案されました。今の薬で粘りに粘って特効薬の登場を待つ作戦なので、次の段階に進むのはピンチ。

治療歴

2026年7月:27〜28回目、筋トレ開始

スクワットなど簡単な筋トレを始めたら、スッと立ち上がれるようになりました。CEAは3.8で安定。来月はピアノコンサートや旅行も予約しています。

治療歴

2026年8月:29~30回目、CEA再上昇

29回目でCEAが3.9→4.4に再上昇。医師の話では「気にする必要はないレベル」とのことです。肌がかゆくて指先にひび割れがある以外は、体調は悪くないです。ピアノのコンサートも無事に行くことが出来ました。

サントリーホールの画像
ピアニストの菊池亮太さんのコンサートへ
治療歴

2026年8月:CT検査でCVポート周囲に血栓が見つかる

CT検査で、CVポートの出口付近の静脈に血栓が見つかりました。6月のCTにも小さく映っていたものが大きくなっていたとのこと。手術ではなく、血液をサラサラにする薬(エリキュース錠5mg・朝晩2錠ずつ)の内服を始めました。

詳しくはCVポート埋め込みと大腸ステント挿入の記事に書きました。

このセクションは治療のたびに随時更新しています。最終更新:2026年8月

今後の予定

今後の治療予定

2026年9月:31回目の抗がん剤治療

血栓の薬を飲んでどうなっているか、血液検査で確認して決めると思います。

まとめ:治療は続いていく

私のがん治療は現在進行形で継続中です。途中、白血球が足りなくなったり、体調が悪くて延期せざるを得ない時期もありました。副作用と向き合いながらの日々を過ごしています。

ご紹介した治療タイムラインは、あくまで私個人の一例に過ぎません。同じステージ4の診断でも、治療の進み方や副作用の出方は人によって大きく異なります。

それでも「余命半年」と言われた日から1年以上、こうして記録を書き続けられているのは、治療を続けてきたからこそです。

免責事項

この記事の著者は、医療資格を持つ専門家ではありません。

本記事の内容は、がん患者としての実体験・医療従事者への質問・国立がん研究センターの情報などを基にまとめたものです。医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。

ご自身の治療については、必ず担当医にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次