こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。
医師何もしなければ半年以内
と医師から告げられたあの日から、1年以上が経ちました。大腸がんステージ4、肝臓全体への転移という診断を受けた2025年3月。あの日に見た「がんだらけ」のCT画像、今も鮮明に思い出します。
それから抗がん剤治療(FOLFOX療法)を34回続けてきた今、肝臓の腫瘍は当初より大幅に縮小し、腫瘍マーカーも診断時の2223から10.4まで下がっています。
この記事では、あの「余命宣告」の日から現在に至るまで、私が行ってきた全ての治療をタイムライン形式で記録しています。副作用の詳細や血液検査データ、治療中の日常生活については、それぞれ個別の記事にまとめています。
【第1章】 大腸がんステージ4の診断と「余命半年」の宣告(2025年2月〜3月)
闘病生活の始まりは「便秘と血便」でした。
2025年2月:近所の消化器内科を受診
レントゲン撮影で「大量の便秘」と診断。念の為に行った血液検査で、異常が見つかります。
2025年3月:消化器内科を再受診
血液検査の結果を聞きに再受診。



血液検査の結果が良くない。紹介状を書くからすぐに大きい病院を受診して下さい。


2025年3月:総合病院を受診し余命宣告を受ける
地元の総合病院に電話したら、すぐに診てくれるという。昼から午後にかけて血液検査とCT撮影を行いました。
その直後、呼び出しがあり、
- 大腸がんステージ4
- 肝臓全体へ転移(手術はもう出来ない)
- (何もしなければ)余命半年
と診断されました。CT画像で肝臓全体にがんが広がっていることを自分の目でも確認。


がんの大きさは13センチ以上。それがいくつもある。もう手術も放射線治療も手遅れで無理。自宅に戻ることなく、そのまま入院となりました。


【第2章】 抗がん剤治療(FOLFOX)開始までの準備(2025年3月〜4月)
すぐに抗がん剤を投与するための準備を開始。大腸カメラでの遺伝子検査、CVポート埋め込み手術、大腸ステント挿入手術、胃カメラ検査。詳しくは個別記事にまとめています。
2025年3月:大腸カメラ&CVポート埋め込み手術
大腸カメラでサンプルを採取し、遺伝子タイプを調査。分子標的薬のベクティビックスを使えることがわかった。同月、局所麻酔でCVポートを胸に埋め込む手術を実施。


2025年4月:ステント挿入手術・胃カメラ・レントゲン確認
がんで塞がった大腸にメッシュ状のステントを挿入。胃カメラ、問題なし。レントゲンでステントの広がりを確認後、一時退院しました。


【第3章】 抗がん剤治療(FOLFOX)開始と副作用の記録(2025年4月〜12月)
2025年4月:第1回 抗がん剤治療(FOLFOX)開始
1回目のFOLFOX療法(エルプラット+ベクティビックス+5-Fu)を開始。ここまで診断から約3週間。CVポート経由で点滴、全て入れ終わるのに3日間。経過観察を含めて9日間入院しました。
入院中、毎日の体温・食事量・体重を治療メモに記録していました。どんどん痩せていく。


入院初日の4月17日、体重は66.6kg。退院が近づいた4月29日には61.6kg。2週間で約5kgの減少です。とにかく病院食のカロリーが少ないのです。食欲はいつも通りなのであっという間に完食。小麦粉、牛乳、植物油は使わないようにお願いしてました。
便秘の症状(消化器の症状に△)が入院初期から続き、下痢も一時的にありました。指先の異常(知覚変化)は後半に1が増え始めています。これがエルプラットの末梢神経障害の始まりでした。
2025年5〜6月:2〜4回目の治療、CEA急降下
2週間ごとに抗がん剤を投与。6月のCT検査で肝臓のがんが目に見えて縮小。腫瘍マーカーも2223→178と10分の1以下に急降下しました。


とくに問題なく過ごしていて、運動不足を少しでも解消しようと、病院の廊下をウロウロしてましたね。看護師さんからも、腸の働きをよくするために歩くように言われてました。


2025年7〜8月:5〜9回目、通院治療に切り替え
5回目からは入院ではなく、抗がん剤ポーチを肩から下げて自宅で過ごす「通院治療」に。
副作用が顕在化し始め、指先の黒ずみ、肌荒れ(ニキビ)、腰の痛みが出てきました。看護師さんにたくさん質問して対処法を教えてもらってました。
当初は8回でワンセットと聞いていたのですが、そのまま9回目へと突入しました。
2025年9月:好中球975で治療延期、CT検査は良好
好中球が基準(1000)を下回り、10回目の治療を延期。体調は悪くなかったので意外でした。3回目のCT検査ではがんがさらに縮小、CEAも16に。


2025年10月:10~11回目、しびれ悪化で薬剤減量、CEAひと桁に
指先のしびれが強くなり、ベクティビックスとエルプラットを減量。ギターが弾けない、字が書けない状態に。腹痛で受診するも原因不明。
CEAは7まで低下しました。
2025年11月:12~13回目、エルプラット中断、ステント行方不明
しびれの原因となるエルプラットを中断。さらに4月に挿入したステントが行方不明に(おそらく便と排出)。総ビリルビン上昇で治療延期もありましたが、翌週には正常値に復帰。
趣味の自転車を再開しました。また京都旅行にも出かけました。


2025年12月:14〜15回目、吐き気止めのデカドロンをやめた
CT検査(4回目)も良好で、がんはさらに縮小。吐き気はないのでデカドロンという薬もやめました。年末は家族の就職や受験、実父の死と激動の一年を振り返りました。


【第4章】 治療2年目(2026年1月〜)
2026年1〜2月:16〜19回目、皮膚トラブルでベクティビックスをパス
皮膚の炎症が悪化し、足裏や指先がパックリ裂ける状態に。ベクティビックスを2回パスして5-Fuのみで対応。CEAは4.2→4.1で安定。毎日自転車で買い物に行けるようになりました。
2026年2〜3月:風邪で治療延期、CT検査は順調
東京タワー近くの増上寺に参拝後、風邪をひきました。咳と微熱がある。医師と相談して20回目の抗がん剤を延期しました。免疫低下中の風邪は悪化スピードが速かった。CT検査(5回目)では腫瘍がさらに縮小、大きさは約4cmとのこと。


2026年3月:20〜21回目、余命宣告から1年
肌荒れも落ち着いてきたので、ベクティビックスを6割量で再開。ただ、めまいを感じるようになりました。医師からは副作用が三半規管に及んでいる可能性を指摘されました。3月27日で余命宣告からちょうど1年。右往左往しながらでしたが、あっという間の1年でした。
2026年4〜5月:22〜24回目、CEA初の上昇
23回目でCEAが3.8→5.1に。治療開始後、初めてCEAが上昇して不安に。GWで間があいたのと、ベクティビックスをスキップしたことが影響したのかも。口内炎がひどくて、5-Fuを減量しましたが変わらず。
そしてこの4月から屋外のサイクリングはやめて、バーチャルサイクリングのZwift に切り替えました。自転車仲間とオンラインで走ってます。


上がったCEAは、翌月には3.9に再び下がりました。とりあえず基準値内に戻ってひと安心。
2026年6月:25〜26回目、CT検査と次の抗がん剤の準備
CT検査(6回目)はほんの少し縮小。看護師から「次の抗がん剤の耐性チェック(血液検査)」を提案されました。
今の薬で粘りに粘って特効薬の登場を待つ作戦なので、次の段階に進むのはなるべく避けたい。
2026年7月:27〜28回目、筋トレ開始
スクワットなど簡単な筋トレを始めたら、スッと立ち上がれるようになりました。CEAは3.8で安定。来月はピアノリサイタルと旅行を予約しています。楽しみだなあ。
2026年8月:29〜30回目、CEA再上昇
29回目でCEAが3.8→4.4に再上昇。医師の話では「気にする必要はないレベル」とのことです。肌がかゆくて指先にひび割れがある以外は、体調は悪くないです。
押しの画家である、柴崎さんの個展と、サントリーホールでのピアノリサイタルも無事に行くことが出来ました。




2026年8月:CT検査でCVポート周囲に血栓が見つかる
CT検査で、CVポートの出口付近の静脈に血栓が見つかりました。6月のCTにも小さく映っていたものが大きくなっていたとのこと。
血液をサラサラにする薬(エリキュース錠5mg・朝晩2錠ずつ)を飲み始めました。


詳しくはCVポート埋め込みと大腸ステント挿入の記事に書きました。
2026年9月:31~33回目、CEA急上昇、血栓治療中
コンサートや旅行に備えて体調を整えるために、ベクティビックスを29、30回目は抜いてました。そのせいか腫瘍マーカー(CEA)が4.4→12.5に急上昇。体調はいいのでビックリ。
血栓対策の薬(エリキュース錠)は、朝晩1錠ずつになりました。11月のCT検査で血栓がどうなったか調べるまでは飲み続けることになりそうです。あとは漢方の下剤を飲んでいます。とにかく便が良く出る。31、32回目はベクティビックスも投与、33回目はベクティビックスはお休みしました。
2026年10月:34回目、CEAは10.4にわずかに下げた
先月に急上昇したCEA、12.5→10.4になりました。このままグイグイ上昇したら怖いな、と思ってたのでひと安心です。
エリキュースは相変わらず朝晩1錠ずつ。今回も、肌の調子が今ひとつで分子標的薬のベクティビックスはパスしました。よってミノマイシン(肌の薬)はなし。他には漢方の下剤を飲んでいます。前回から便が良く出ているので、お腹の苦しさがないのはいい感じです。
今後の予定
2026年10月:35回目の抗がん剤治療
引き続きFOLFOX療法を行う予定です。
2026年11月:定期CT検査
血栓が大きくなっていないか、がんが大きくなっていないか。
まとめ:治療は続いていく
私のがん治療は現在進行形で継続中です。途中、白血球が足りなくなったり、体調が悪くて延期せざるを得ない時期もありました。副作用と向き合いながらの日々を過ごしています。
ご紹介した治療タイムラインは、あくまで私個人の一例に過ぎません。同じステージ4の診断でも、治療の進み方や副作用の出方は人によって大きく異なります。
「余命半年」と言われた日から1年以上、この記録を書き続けられているのは、医療関係者、家族の支えのおかげです。
