この記事は、私個人の食生活に関する体験談を綴ったものです。特定の方法を推奨したり、効果を保証したりするものでは一切ありません。 特に、がん治療中の方が食事法を変更する際には、必ず主治医や管理栄養士にご相談の上、専門的な指導のもとで行ってください。
こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。
がんの告知を受け、標準治療を進める中で「治療と並行して、自分自身で、自分の体のために何かできることはないだろうか」という思いがありました。
実はがんの宣告を受ける半年ほど前、YouTubeで歯科医師である吉野敏明先生が提唱されている健康法、通称「四毒(よんどく)抜き」に出会いました。
最初は「本当だろうか?」と半信半疑でしたが吉野先生の言葉には説得力があって、「自分の体で試してみる価値はあるかもしれない」と思わせる力がありました。
それから「四毒」とされる食品(小麦粉、植物油、砂糖、乳製品)をできる範囲で生活から減らしてみる、という個人的な実験を続けています。
その結果、期待以上の嬉しい変化があったので皆さんに共有したいと思います。

私が控えてみた「四毒」とは?
まず、吉野先生が提唱されている「四毒」とは、以下の4つの食品を指します。
- 精製されたサラダ油:
キャノーラ油や大豆油といった、現代の食生活で広く使われている精製された植物油のことです。これらが体内で炎症を引き起こす一因になる可能性がある、と指摘されています。 - 小麦粉(グルテン):
パンや麺類、お菓子など、あらゆる食品に含まれる小麦粉です。特に、小麦に含まれるタンパク質「グルテン」が、腸の粘膜に影響を与え、様々な不調に繋がる可能性があるとしています。 - 砂糖(精製された糖質):
お菓子やジュース、調味料などに含まれる精製された白砂糖です。血糖値を急激に上昇させたり、体内の炎症を促進したり、がん細胞の栄養源になりうる、といった点が指摘されています。 - 乳製品:
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品です。特に乳がん、子宮がんといったがんに関係があるとしています。
これらの食品は現代の食生活に深く根付いており、完全に排除するのは非常に困難です。私も「完璧にやめる」のではなく、「できるだけ避ける」という緩やかなスタンスで続けています。
続けている四毒抜きのマイルール
続けられているマイルールをご紹介します。
- パン、ラーメン、パスタや麺類は食べない(大好物のアップルパイは月イチで許可)。
- サラダ油を使わず肉の油をフル活用して焼く。
- 小麦粉の代わりに米粉を使用する。
- 甘いものはやめないけど控える。
- 牛乳は摂らない。
完全に断つのは難しい。体質改善が目的なので、ダイエットと同じで続けることが大事だと思っています。
四毒抜き生活で実感した変化【あくまで個人の感想です】
この緩やかな四毒抜き生活を続けた結果、3つの変化がありました。何度も繰り返しますが、これはあくまで私個人の体験談です。
1. 長年の悩みだった「花粉症」が、ほとんど気にならなくなった
これが、私が体験した中で最も劇的で、衝撃的な変化でした。
私は40を過ぎてランを始めてから急に花粉症を発症しました。毎年3月上旬になると鼻と目に異変が現れはじめ、春本番を迎える頃には、ティッシュペーパーが手放せない日々を送っていました。
特に辛かったのが、マスクの内側で、鼻水が意思とは無関係にダラダラと垂れてくる症状です。何をしても集中力は削がれ、不快感でいっぱいでした。
そして耐えがたい目のかゆみ。目を掻きすぎて白目が真っ赤に充血したり、酷いときにはアレルギー反応のようにまぶたが腫れ上がって、鏡を見るのも嫌になるほどでした。
4月の桜が散るころまで目薬と点鼻薬が手放せなかったのです。
しかし、この食生活を始めてから初めて迎えた2025年の春、異変が起きました。

あれ…?いつもなら、もう鼻がムズムズする頃なのに?

目が…かゆくないぞ
最初は信じられませんでした。天候や、その年の花粉の飛散量のせいかもしれない、とも思いました。
調べてみたところ、確かに2025年の関東の飛散量は平年に比べて少なかったようです。


しかしいくら少ないとはいえ、抗アレルギー薬を一度も飲むことなくシーズンを終えてしまったのにはビックリしました。マスクの内側で鼻水を垂らす不快感も、目を真っ赤にする痒みもなかったのです。
もちろん、医学的な因果関係は証明できません。
ですが、吉野敏明医師の動画コメントに私の体験と同じような体験談の書き込みが見られることから、私の中では「四毒抜きと無関係ではないはずだ」という思いがあります。
腸内環境が整って免疫系の過剰な反応が正常化されたのかもしれない、とも素人ながらに考えています。とにかく長年の苦しみから解放された喜びは、言葉では言い尽くせない喜びなのです。
2. 汗や便の「臭い」が気にならなくなった
これは、花粉症ほど劇的ではありませんが、ふとした瞬間に気づいた、地味ながらも嬉しい変化でした。 以前は、夏場に汗をかくと、自分の脇であったり足の臭いが気になることがありました。
わたしは大きなリュックを背負って自転車で買い物に出かけていたのですが、これまでは汗でリュックが臭くなりがちだったのです。
ドラッグストアで売られている消臭剤やスポーツ用品メーカーのモンベル製のリュック専用クリーナーを使って汗臭に日々対処していました。
また、お通じの後のトイレの臭いもそれなりにありました。
しかし、この食生活を続けているうちに、

そういえば最近、汗の臭いが気にならないな

お通じの後の臭いが、以前より軽くなった気がする
と感じるようになったのです。
これも、腸内環境の変化の現れなのかもしれません。腸内の悪玉菌が減り、善玉菌が優位になることで、体内で作られる腐敗物質が減少した結果ではないか、と推測しています。
体の内側からクリーンになっているような感覚は、清々しい気持ちにさせてくれます。
3. そういえば、風邪を引いていない
私はもともと季節の変わり目、特に年末年始に喉が痛くなったり、鼻風邪を引いたりすることがありました。しかし昨年の秋にこの食生活を始めてからこれまで、一度も風邪らしい風邪を引いていません。
春に大腸がんと診断されてから、以前よりも手洗いやうがい、マスクなど感染対策に気を配っているという要因も大きいと思います。
抗がん剤治療は免疫力を低下させてしまいます。自分の身体を「守る力」が少しでも増えたと感じられる四毒抜きの食生活、今後もしばらく続けたいと思います。
揚げ物を食べた後の血管年齢がヤバかった
久しぶりにメンチカツやから揚げを肉屋さんで買って、食べまくりました。
そして翌日、血管年齢を測ってみたら・・・
実年齢+10歳の64歳でE判定・・・
史上最悪の結果を叩き出しました↓

恐るべし揚げ物パワーですよ。

サラダ油ヤバすぎる!
その晩はしゃぶしゃぶ鍋にしてポン酢で食べ、翌日にまた血管年齢を測ったら元に戻ってました。

よかった!!
改めてサラダ油は控えようと思いました。
ご興味のある方へ:情報源のご紹介
もし、この記事を読んで、吉野敏明先生の提唱する健康法に少しでも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ご自身で吉野敏明先生のYoutubeチャンネルや著書などの一次情報に触れてみることをお勧めします。
Youtubeチャンネル
吉野先生は、ご自身のYouTubeチャンネル「吉野敏明チャンネル〜日本の病を治す〜」で健康に関する情報をほぼ毎日、繰り返し発信されています。
「四毒」についても、なぜそれらを控えるべきなのか、動画で詳しく解説されています。難しい医学の話も愛情たっぷりに面白おかしく話してくださるので、楽しみながら学ぶことができます。
書籍
また、吉野先生は何冊も書籍を出版されています。食生活に関する本や、がんに関する本などテーマは多岐にわたります。
まずは一冊、ご自身が興味のあるテーマの本を手に取ってみてください。より体系的に知識を深めることができるでしょう。ぜひ書店やオンラインストアで探してみてください。

まとめ:自分の体の「主治医」は、自分自身
がんという病気になって、私は自分の体とこれほど真剣に向き合ったことはありませんでした。そして、その中で気づいたのは、「自分の体の声に耳を澄まし、自分に合うものを見つけていくことの重要性」です。
今回ご紹介した「四毒抜き」の食生活はたまたま私の体質に合い、花粉症の改善という予期せぬ素晴らしい結果をもたらしてくれました。しかし、これが万人に当てはまるとは限りません。人によっては、全く変化を感じないかもしれませんし、逆に体質に合わない可能性もゼロではありません。
大切なのは、誰かの情報を鵜呑みにするのではなく、それをきっかけとして、「自分の体ではどうだろう?」と、自分自身で試行錯誤してみること。そして、その小さな変化を、丁寧に観察していくことなのだと思います。
現代医療という素晴らしい治療を受けながら、日々の生活では、自分自身が体の「主治医」になる。食事、運動、睡眠、心のあり方。私たちが主体的に関われる領域は、たくさん残されています。
この記事が、皆さんがご自身の体と向き合い、より良い選択をしていくための、ほんのささやかな「きっかけ」となれたなら、これ以上嬉しいことはありません。
この記事の著者である私は、医師や薬剤師などの医療資格を持つ専門家ではありません。
本記事の内容は、大腸がん闘病中の一人の人間として、
- がん薬物療法看護認定看護師や腫瘍内科の医師への質問を通じて得た知識、
- 国立がん研究センターに掲載されたがん情報
を個人的にまとめたものです。
つきましては、以下の点にご留意いただけますと幸いです。
- 本記事は、医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。
- 掲載情報については正確性を期しておりますが、その安全性を保証するものではありません。
- ご自身の治療については、必ず担当の医師や専門家に直接ご相談の上で、医師や専門家の指示に従ってください。
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