【ご注意】
この記事は、私個人の食生活に関する体験談です。特定の方法を推奨したり、効果を保証したりするものではありません。 特に、がん治療中の方が食事法を変更する際は、必ず主治医や管理栄養士にご相談ください。
こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。 大腸がんステージ4の告知を受け、標準治療と並行し「自分で自分の体のためにできることはないか」と模索する日々を送っています。
そんな中、がん宣告の半年前から、ある食生活の「個人的な実験」を続けてきました。
それは、歯科医師の吉野敏明先生が提唱する「四毒(よんどく)抜き」です。
最初は半信半疑でしたが、できる範囲で生活から「四毒」を減らしてみた結果、期待以上の嬉しい変化がありました。
この記事では、私が実践している「四毒抜き」と、それによって実感した体調の変化(特に花粉症)について、ありのままを綴ります。
私が実感した「四毒抜き」の3つの変化
結論から言うと、この食生活で私が最も驚いた変化は「花粉症」です。
- 長年の悩みだった花粉症が、ほぼ気にならなくなった
- 汗や便の「臭い」が気にならなくなった
- そういえば、風邪を引いていない
(※あくまで個人の感想です)
長年、春先はティッシュが手放せず、目のかゆみで真っ赤に充血していました。それが、四毒抜きを始めてから迎えた春、抗アレルギー薬を一度も飲むことなくシーズンを終えられたのです。
もちろん医学的な因果関係は証明できません。ですが、私の体が変わったのは事実です。
「四毒(よんどく)」とは?
私が「抜いてみた」四毒とは、吉野先生が「体を壊す」として控えることを推奨されている、以下の4つの食品です。
- 精製されたサラダ油:
キャノーラ油や大豆油といった、現代の食生活で広く使われている精製された植物油のことです。これらが体内で炎症を引き起こす一因になる可能性がある、と指摘されています。 - 小麦粉(グルテン):
パンや麺類、お菓子など、あらゆる食品に含まれる小麦粉です。特に、小麦に含まれるタンパク質「グルテン」が、腸の粘膜に影響を与え、様々な不調に繋がる可能性があるとしています。 - 砂糖(精製された糖質):
お菓子やジュース、調味料などに含まれる精製された白砂糖です。血糖値を急激に上昇させたり、体内の炎症を促進したり、がん細胞の栄養源になりうる、といった点が指摘されています。 - 乳製品:
牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品です。特に乳がん、子宮がんといったがんに関係があるとしています。
これらは現代の食生活に深く根付いており、完全に排除するのは非常に困難です。
完璧は目指さない。私の「ゆるい」マイルール
そこで私は「完璧にやめる」のではなく、「できるだけ避ける」という緩やかなスタンスで続けています。
- パン、ラーメン、パスタや麺類は食べない(大好物のアップルパイは月イチで許可)。
- サラダ油を使わず肉の脂を活用して焼く
- 小麦粉の代わりに米粉を使う
- 甘いものは控える(やめない)
- 牛乳は飲まない
ダイエットと同じで、大事なのは続けること。体質改善が目的なので、無理のない範囲で実践しています。
四毒抜き生活で実感した変化【あくまで個人の感想です】
この緩やかな四毒抜き生活を続けた結果、3つの変化がありました。何度も繰り返しますが、これはあくまで私個人の体験談です。
体験談(1):長年の花粉症がなぜ?
私が体験した中で最も劇的だったのが、花粉症の改善です。
私は40を過ぎてランを始めてから急に花粉症を発症しました。毎年3月上旬になると鼻と目に異変が現れはじめ、春本番を迎える頃には、ティッシュペーパーが手放せない日々を送っていました。
特に辛かったのが、マスクの内側で、鼻水が意思とは無関係にダラダラと垂れてくる症状です。何をしても集中力は削がれ、不快感でいっぱいでした。
そして耐えがたい目のかゆみ。目を掻きすぎて白目が真っ赤に充血したり、酷いときにはアレルギー反応のようにまぶたが腫れ上がって、鏡を見るのも嫌になるほどでした。
4月の桜が散るころまで目薬と点鼻薬が手放せなかったのです。
しかし、この食生活を始めてから初めて迎えた2025年の春、異変が起きました。

あれ…?いつもなら、もう鼻がムズムズする頃なのに?

目が…かゆくないぞ
最初は信じられませんでした。天候や、その年の花粉の飛散量のせいかもしれない、とも思いました。
調べてみたところ、確かに2025年の関東の飛散量は平年に比べて少なかったようです。


しかしいくら少ないとはいえ、抗アレルギー薬を一度も飲むことなくシーズンを終えてしまったのにはビックリしました。マスクの内側で鼻水を垂らす不快感も、目を真っ赤にする痒みもなかったのです。
素人考えですが、腸内環境が整い、免疫系の過剰な反応が正常化されたのかもしれません。
体験談(2):汗や便の「臭い」と「揚げ物」
地味ながら嬉しい変化が「臭い」です。 以前は夏場に汗をかくと、自分の体臭や、背負ったリュックの汗臭が気になっていました。お通じの後のトイレの臭いも同様です。
しかし、食生活を変えてから、これらの臭いが明らかに軽くなったと感じます。

そういえば最近、汗の臭いが気にならないな

お通じの後の臭いが、以前より軽くなった気がする
以前は、ドラッグストアで売られている消臭剤やスポーツ用品メーカーのモンベル製のリュック専用クリーナーを使って汗臭に日々対処していました。
これも、腸内環境の変化の現れなのかもしれません。腸内の悪玉菌が減り、善玉菌が優位になることで、体内で作られる腐敗物質が減少した結果ではないか、と推測しています。
体の内側からクリーンになっているような感覚は、清々しい気持ちにさせてくれます。
ちなみに、揚げ物をたくさん食べた翌日に血管年齢を測定したらE判定でした。

筆者揚げ物、ヤバすぎる!
翌々日には元に戻りましたけど、恐るべし揚げ物パワーですよ。
体験談(3):そういえば、風邪を引いていない
私はもともと季節の変わり目、特に年末年始に喉が痛くなったり、鼻風邪を引いたりすることがありました。しかし昨年の秋にこの食生活を始めてからこれまで、一度も風邪らしい風邪を引いていません。
春に大腸がんと診断されてから、以前よりも手洗いやうがい、マスクなど感染対策に気を配っているという要因も大きいと思います。
抗がん剤治療は免疫力を低下させてしまいます。自分の身体を「守る力」が少しでも増えたと感じられる四毒抜きの食生活、今後もしばらく続けたいと思います。
まとめ:自分の体の「主治医」は自分自身
がんという病気になり、私は自分の体と真剣に向き合うことになりました。
今回ご紹介した「四毒抜き」は、たまたま私の体質に合い、花粉症の改善という素晴らしい結果をもたらしてくれました。しかし、これが万人に当てはまるとは限りません。
大切なのは、情報を鵜呑みにせず、「自分の体ではどうだろう?」と試行錯誤し、その小さな変化を丁寧に観察することだと思います。
現代医療を受けながら、食事、運動、睡眠など、日々の生活では自分自身が体の「主治医」になる。 この記事が、皆さんがご自身の体と向き合う、ささやかな「きっかけ」となれたなら幸いです。
ご興味のある方へ:情報源のご紹介
もし、吉野敏明先生の提唱する健康法に興味を持たれた方は、ご自身で一次情報に触れてみることをお勧めします。
- Youtubeチャンネル: 「吉野敏明チャンネル」では、難しい医学の話も分かりやすく解説されています。
- 書籍: より体系的に知識を深めたい方は、著書も参考になります。
この記事の著者である私は、医師や薬剤師などの医療資格を持つ専門家ではありません。
本記事の内容は、大腸がん闘病中の一人の人間として、
- がん患者としての実体験、
- がん薬物療法看護認定看護師や腫瘍内科医師への質問を通じて得た知識、
- 国立がん研究センターに掲載されたがん情報
を個人的にまとめたものです。
つきましては、以下の点にご留意いただけますと幸いです。
- 本記事は、医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。
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