闘病生活の中で、気分転換の外出はとても大切な活力になります。しかし、限られた体力と貴重な時間を使って出かけた先で、「こんなはずじゃなかった……」と後悔することは避けたいもの。
今回は、私が実際に体験した「おすすめできない残念なケース」を3つご紹介します。不満を披露する場ではなく、「治療中の私たちが外出先を選ぶ際の注意点」として、皆さんの参考にしていただければ幸いです。
河川敷の花火大会:有料席なのに見えなかった
夫婦で花火大会なんてもう10年以上行ってなくて、本当に久しぶり。最高の思い出にしたくて、15000円の有料席を購入。
筆者有料席なら人混みを避けて、
ゆっくり座りながら堪能できる!
と楽しみにしていました。


しかし、いざ始まってみると・・・


(画像ですので再生できません)



み、見えない!
目の前に立派な木があり、肝心の花火が見えないのでした。周りからも「見えないね」と残念そうな声・・・。結局、一部の方は自席を放棄して、後ろの方で立ち見してました。
※樹木を超えて打ちあがる大きな花火は見えました。
- 残念ポイント:
花火が見えなかったこと。市の花火大会だったので、市役所に返金を相談しても「後日、改めて連絡します」と返信があったきり。その後は何の対応もしてもらえていません。 - 闘病中の教訓:
「有料だから見える」を過信してました。屋外イベントでは見え方やトラブル歴を事前にSNSなどで検索したり、運営の評判をチェックしたりといった自衛策が必要だと痛感しました。
VRゴーグルの月面旅行体験:不安定なシステム
VRゴーグルを装着して、月面旅行を体験するアトラクションです。横浜のピラミッドのイマーシブジャーニーが最高だったので、今回も期待してました。屋内だし、あまり歩かずに非日常体験ができるので、体力に自信がないわたしには魅力的に映って申し込んだのです。


しかし、実際には期待外れでした。
- 残念ポイント:
システムが不安定なのか、体験中に画面が真っ黒になってしまいました。幸い15秒くらいで復帰しましたが、せっかくの没入感が・・・。同行した妻や母も、「画面が何も変わらない!」と何回か慌ててました。また、肝心の月面旅行自体もあまり感動的なシーンがなく、終始混乱しながらウロウロしていた感じです。期待した体験ができずに、ちょっと残念な気持ちで会場を後にすることに。 - 闘病中の教訓:
最新のデジタル展示やシステム依存のイベントは、稼働初期には不具合が多かったり、洗練不足な一面も?貴重な「外出の機会」を無駄にしないためには、運用が安定した頃に行くか、口コミをしっかり確認してから申し込むのが無難です。
エジプト関連の展示会:人気すぎて長蛇の列
横浜のミステリー・オブ・ツタンカーメン展がすごくよかったので、エジプトつながりで申し込んだのです。


展示自体は貴重なものばかりで魅力的でしたが、館内に入るまでが大変だったのです。
- 残念ポイント:
東京都心が最高気温38.5℃を記録したこの日、長蛇の列で予約してても90分近く待ちました。屋外の炎天下で、自販機の飲み物も売り切れになっており、がん患者にはかなりキツかった。 - 闘病中の教訓:
抗がん剤治療中は感染症のリスク、急な体調悪化を防ぐために、長時間の行列は絶対に避けたいところ。「予約済み」という言葉を過信せず、「待機場所は屋内か?」「列ができた場合の対応は?」を事前に電話等で確認する勇気を持つことが、自分を守ることにつながります。
最も体調面で危険を感じたのがこの展示会です。
おわりに 失敗から学んだ「後悔しない外出」チェックリスト
今回の経験から、私がイベントなどに参加する前にチェックするようになったポイントがこちらです。
- 有料だから安心ではない: ネガティブな情報がないか検索する
- 屋外待機の有無を確認: 猛暑や極寒の時期は混雑度をSNSで下調べ
- 運営のサポート体制: 過去のトラブル歴など予約前に検索しておく
体力も免疫力も落ちている今、ネガティブな情報がないか?は、AIに質問すれば簡単に答えてくれます。
ご参考までに、エジプト関連の展示会なら、
- 感染症予防のために混雑する土日は避け、平日の午前中(出来れば開館直後)がおすすめです。
- 不特定多数が触れる展示ケースや手すりがあるため、こまめな消毒と、高性能な不織布マスクの着用をおすすめします。
- 最寄りの「〇〇駅」からは徒歩3分ですが、「〇〇駅」からだと17分ほど歩きます。体調に合わせてタクシーの利用も検討してみてください。
といったアドバイスをしてくれました。事前サーチにおすすめです。皆さまの貴重なお出かけが、心から楽しめる素晴らしいものになりますように!


