大腸がんでも前向きに生きることが出来る!アドラー心理学の学び

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がんとアドラー心理学のタイトル画像

大腸がんと向き合っているわたし、日々、いろんな感情や思いが沸き上がります。

  • 「頑張って治さなきゃ」
  • 「お菓子や甘いものは控えないと」
  • 「周りに迷惑をかけないようにしなきゃ!」

「元気に回復している」理想の自分と、副作用に苦しんでいる今の自分を比べて焦ったり、私は他人に好印象を与えようとエネルギーを消耗してしまう残念な性格なので、看護師さんや医師に対してもエネルギー消耗してました。

この余計なエネルギー消耗を減らすために、アドラー心理学の「課題の分離」をがん治療に当てはめてみて、心の整理方法をまとめたのがこの記事です。

もしあなたが、がん治療や周囲の人への気遣いでエネルギーを消耗してしまっているなら、ぜひ最後まで読んで心の重荷をおろしてください。


目次

苦しみの正体は「他者の課題」を背負っていること

なぜ、闘病生活はこんなに消耗してしまうの?

アドラー心理学で学んだ答えは、「他者の課題(自分がコントロールできないこと)を何とかしようとしているから」です。

私が抱えていた重荷を整理してみたら、下の表のようになりました。

スクロールできます
悩みの種誰のもの?
(コントロール可否)
すべきこと
検査結果・病気の予後「医師・運命」による
(100%は操作できない)
そのまま
受け入れる
他人の評価・視線「他人」による
(どう思うかは相手次第)
相手のことは
相手に任せる
「今」何をするか「私」が決められるここにだけ
エネルギーを注ぐ!

「検査結果」や「その日の体調」、「他人の思い」は自分では操作できません。そして、操作できないものをなんとかして操作しようとするから苦しかったのです。

筆者

検査結果は天に任せ、相手のことは相手に任せ、
私はやりたいことをやる!

がんや他人との関係を良くしなくちゃ!という重荷を下ろしたら、スッと心が軽くなった気がしました。やっと自分のことにエネルギーを使えるようなワクワク感さえ感じるようになりました。


【体験談①】義務感ではなく楽しみのために自転車に乗れた

健康のため、がんを治すための義務感からの運動ではなく、「風を切るのが気持ちいいから」というだけの理由で、再び自転車に乗るようになりました。ペダルを漕ぐその瞬間、私は「がん患者」ではなく、「ただただ風を楽しむ私」になっています。

サイクリングをしているイラスト

家族からは、遠くに出掛けるのは不安だとか、何かあったら心配だとか、いろいろ言われます。ここでアドラーの出番です。

家族の心配はもっともですが、どう思うかは家族次第なのですね。一方で、この自転車に関して私が家族にできることは何かな?と考えた結果、

  • 自転車保険に加入して補償の不安をなくし、
  • ヘルメットを買って万が一の怪我に備え、
  • 交通ルールを守って安全に走る

ことにしました。これで多少は安心するでしょう。もちろん、何かあったらすぐに連絡が取れるようにスマホは持っていきますし、脱水にならないように水も持っています。


【体験談②】「失敗」を恐れず、念願の京都旅行へ

もう一つの大きな変化は、ずっと行きたかった京都旅行に行けたことです。

金閣寺を観光している夫婦のイラスト
金閣寺を見てきた

以前の私なら、行く前から諦めていたでしょう。

筆者

旅先で体調が悪くなったらどうする?

だったり、見知らぬ人に

あの人、絶対にがん患者だよね・・・可哀そう。

そんな風に思われるのも嫌でした。ここでアドラーの出番です。

筆者

どこにいようと体調はコントロールできないし、
他人がどう思うかはその人次第だ!

失敗や傷つくことを恐れて行動しないのは、絶対に後悔する・・・そう思って、思い切って旅行サイトで予約しました。もちろん自分にできることは何か?と考えて、

  • 家族や身体への負担を抑えるべく一泊だけにして費用と荷物を減らし、
  • 万が一に備えて旅行保険にも加入し、
  • 事前に予約できることは予約しておく。
京都の清水寺と夫婦のイラスト

思い切って行った京都で待っていたのは、心配と不安だらけの旅行ではありませんでした。「人との出会い」や「真っ赤な紅葉に包まれた京都」、そして「自分で選択して行動できた」という圧倒的な充実感でした。

今の自分にできることを考えて行動していく。なんだか人生の選択権を取り戻せたようで最高でした。


おわりに:アドラー心理学で自分から動けるようになった

わたしは今も、がんという病気と闘っています。でも、だからといって「病状」や「血液検査の数値」、「周りの目」を気にして、やりたいことを我慢する必要はありません。

他人の思いを背負うのはやめて「心の重荷」を下ろし、自分でできることに意識を集中させてみたら、自然と解決方法が思い浮かんで行動できるようになりました。自転車に乗って日々楽しみ、念願の京都へ行かれたように。

あなたも心の重荷をおろして、「やりたいことをやっていく人生」を歩き始めてみませんか?

医師と談笑している患者のイラスト
免責事項

この記事の著者である私は、医療資格を持つ専門家ではありません。本記事の内容は、がん患者としての実体験、医療従事者への質問、国立がん研究センターの情報などを基にまとめたものです。医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。ご自身の治療については、必ず担当医にご相談ください。

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