森下敬一医師の著書、『ガンは食事で治す』を読みました。
西洋医学とはあまりにかけ離れた内容なので、正直困惑しています。どちらが正しいのか、素人患者では判断がつきません。主治医に本書の信ぴょう性を聞いても、「データはありません」と肯定も否定もされない返事が返ってくるのでしょう。
現代のがん治療を根本から覆すような内容ですが、個人的に賛同できる部分もあります。それは、何を食べるのかは大事だ、というところ。そこで、本書の内容を参考にして、玄米雑穀食を始めてみました。この記事は、その経過を記録したものになります。
まだ始めたばかりですので、随時追記して参ります。
『ガンは食事で治す』に書かれていること

本書の主な内容は次の通りです。
著者の立場
自然医学の医師で、5万人以上のがん患者を診てきたとしています。紹介文では「8割のがん患者が回復した」(著者調べ)とうたっています。
第1章 間違いだらけのガン知識
いまのがんの理論と治療は間違っている、という問題提起の章です。
第2章 発ガン条件のいろいろ
この本の土台になる理屈の章です。
- 現代の栄養学やカロリーの考え方を否定する
- 体質には「陰性」と「陽性」がある。体を冷やす食生活や、水分の摂りすぎがよくない
- 血は骨髄ではなく腸で造られる(「骨髄造血説のウソ」)
- がんの正体は「血液の汚れ」で、がんの塊はその汚れを浄化する装置。だから、がんを治すのは食事
第3章 ガンを生む食事
- 避けるべき三大食品は肉・牛乳・卵
- 白米・白砂糖などの「三白」をやめる。食品添加物も避ける
第4章 ガンを消す食事(「自然医食」)
- 食事を穀物と野菜中心に切り替え、白米を玄米・雑穀ごはんにする(100回噛む)
- 主食を食事全体の半分以上にする
- おかずは季節の野菜・海藻・小魚・発酵食品(みそ汁など)
- 自然塩をとる(「減塩は無意味」)。水は浄水する。間食はナッツ、果物は朝に
- 夕食は寝る3時間前までに終える
- 「体質改善反応」が出ても続ける
- 化学薬剤をやめる
第5章 患者さんの体験談
乳がん・胃がん・甲状腺がん・直腸がん・卵巣がんの6人の例です。「抗がん剤をやめて自然医食に変えたら2年半で完治」「余命3か月のステージ4を克服」などが並んでいます。
第6章 不治の病など、ありません
現代医学を批判し、「自然治癒力」があれば、あらゆる病気の治し方はひとつだ、という結論です。
出典:Amazon.co.jp「ガンは食事で治す|森下敬一」商品ページの紹介文・目次(2026年10月5日閲覧)
がんは血液の浄化装置、というのは聞いたことありましたけど、森下敬一医師が提唱した説だったのですね。他にも、
食べ物が赤血球になり、その赤血球が体細胞になるのですから、「食が血になり、血が肉に変わる」と言ってもよいでしょう。(中略)私たちが毎日とる食事によって血液の性状が決まり、体細胞の質も左右されることになるからです。
と説いています。
特にたんぱく質については、
タンパク質の供給源とされている肉や乳製品が、実は精神と肉体に不健康食であったということなのです。
としています。
もともと穀・菜食、そして魚食民族であった日本人に、肉食はなじみません。ですから、肉食によって受けるダメージは欧米の人々よりもはるかに大きいのです。
とも書かれています。つまり日本人が周りを気遣い、温厚で礼儀正しい民族なのは、ずっと穀・菜食であったからかな、と個人的に妄想しています。
ネズミの実験:
1.穀類と野菜を与えたグループは、みんな健康だった
2.肉・バター・チーズ、白砂糖を与え続けたグループは、体調を崩しただけでなく共食いをしていた
と紹介されています。ホントか?と思って原文を当ってみたらちょっと内容が違う・・・。本書の内容とマッカリソン博士本人の記述を比較したのが次の表です。
| 本書での説明 | マッカリソン本人の記述 | |
|---|---|---|
| 健康だった グループ | 穀物と菜食 | 全粒小麦、牛乳・バター・ヨーグルト、 豆、野菜、果物、週1回の骨付き肉 |
| 悪かった グループ | 西洋食 (肉・バター・チーズ・白砂糖) | 英国の貧しい層の食事 (白パン、マーガリン、甘い紅茶、ゆで野菜、缶詰の肉、ジャム) |
| 中間の グループ | インドの食事 (穀物・肉・香辛料) | 比べたのはインドの7民族の食事で、 米が中心の南インドの食事ほど悪かった |
| 期間 | 2年7か月 | 比較実験は187日・140日・約700日。 健康なネズミの飼育が約2年 |
| 共食い | 西洋食のグループ | 英国の貧しい層の食事のグループ (60日目ごろから) |
| 牛乳 | 避けるべき食品 | 牛乳を減らすと病気が出た |
ちょっと内容が違いすぎますね。この調子だと他のページに書いてることも、ホントかな?と疑ってしまいます。
ちなみに、国立がん研究センターの見解は、
食事の内容によってがんが進行したり、治療の経過に影響を及ぼしたりすることはほとんどありません。
出典:国立がん研究センター | がんと食事
というもの。これは著者の主張とは明確に異なります。ガンの原因は食事による血の汚れとする著者と、食事は関係ないとする国立がん研究センター。一体、どちらが正しいのでしょうかね?私には分かりません。
ただ、第5章の患者さんの体験談を読むと、ホントかな?というくらいみんな調子が良さそうで、食事を変えてみたくなってしまう。
私は副作用を感じつつも、抗がん剤の有効性を感じているのでやめるつもりはないです。そして肉食をやめて玄米雑穀食にも挑戦したい。なので、抗がん剤と併用でやってみることにしました。
私がやってみたこと
私がやっているのは、玄米雑穀食+梅干し(or 味噌:要するに塩分)+味噌汁(わかめなど海藻類)です。

とりあえず始めたばかりなので、食べやすさを優先して、
- 玄米:すぐに炊ける東洋ライス 金芽ロウカット玄米
- 雑穀米:業務スーパーの雑穀ご飯の素
を試しに使っています。

ロウカット玄米に雑穀の素を足して、そのまま白米のように炊くだけ。肝心の味は、私は美味しいと思いますよ。味にうるさい息子も抵抗なく食べてくれます。
ちなみに、このロウカット玄米は水につけておくとちゃんと発芽するそうです(東洋ライスに問い合わせて確認済み:2026年10月)。玄米が本来持っている生命力が失われていないなんて素晴らしい。
一日のメニューはこんな感じ▼
- 朝食:控えめに少量のフルーツ程度(りんごなど)
- 昼食:なし(お腹すいたら玄米雑穀食)
- 夕食:玄米雑穀食(どんぶり1~2杯)に梅干し(or 味噌)と味噌汁
食材価格が高騰している昨今、食費の節約にもなっています。
感じている変化(1)体重の減少
肉食をやめて小食に。食事を変え始めた。
玄米雑穀食を開始
33回目の抗がん剤を開始。
本日の体重
肉食をやめて小食にした9月12日(76.9kg)からひと月経たずに2kg以上減りました。
感じている変化(2)気分スッキリ、よく眠れる
食事を変えてから気分がスッキリしています。
- 頭の中のモヤモヤ感、
- 大腸がんや死への恐怖感、漠然とした不安
といったようなものが減ったように感じます。精神が落ち着いているのです。
そして気分がリラックスしているせいか、よく眠れます。目覚ましが鳴ってから、あるいは鳴る直前に目が覚めます。ようやく涼しくなって眠りやすくなったこともあるとは思います。
変わってないこと:血液検査の結果
始めた直後の9月15日、2週間後の9月29日に血液検査がありました。貧血や低血糖でもなく、いつも通りの結果でした。

まとめ
一人のがん患者として残念なことは、すでに森下敬一医師は他界されていてクリニックも閉院していることです。もう診ていただくことはできません。食事に関するアドバイスを頂きたかったな、と思います。
私には西洋医学をキッパリ否定して抗がん剤をやめるという勇気はありません。現状、多少なりとも効果を感じているからです。ただ、西洋医学も万能ではないのでそこは柔軟に考えて、自分で補えることはやっていきたい。しばらくこの食事法を実践していきます。
その後の経過は随時更新して参ります。


