大腸がんステージ4の余命|抗がん剤治療あり/なしの違い【医師に聞いた】

大腸がんステージ4の平均余命

この記事では、大腸がんステージ4と診断された筆者自身が、医師や看護師に直接確認した「平均余命」について、包み隠さずお伝えします。

特に、「抗がん剤治療を受ける場合」と「受けない(放置した)場合」で、余命にどれほどの違いがあるのか。

私自身が治療の選択を迫られた際に得た情報を、同じように悩んでいる方や、そのご家族の参考になればと願って記録します。

目次

結論:医師・看護師に聞いた「平均余命」の目安

私が医師や専門の看護師に聞いた情報をまとめると、大腸がんステージ4の平均余命の目安は以下の通りでした。

  • 抗がん剤治療をしない(放置した)場合約半年(統計データの中央値)
  • 抗がん剤治療を行った場合1年〜2年(ただし、筆者個人の状態を加味した見解)
  • 体力が急に弱りだした場合:そこから約2週間

もちろん、これはあくまで統計的なデータや私個人への見解であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

しかし、治療を選択する上で、ひとつの「目安」として知っておくことは非常に重要だと感じています。


大腸がんステージ4で「抗がん剤治療をしない」場合の平均余命

真っ先に医師に確認したのは、「もし抗がん剤治療を受けなかったらどうなるか?」ということでした。

筆者

抗がん剤治療をせずに放置した場合、わたしはあとどれくらい生きられますか?

統計データでは、放置した場合の中央値は約半年です。

「中央値」とは?

医師が使った「中央値」という言葉が気になり、確認しました。

例えば、ステージ4の患者さん5人が、診断後にそれぞれ1ヶ月後、2ヶ月後、半年後、1年後、5年後に亡くなられたとします。

この時、真ん中の値である「半年後」が中央値となります。(平均値とは異なります)

医師が私に伝えた「厳しい現実」

統計データ(中央値)は約半年。

この事実だけでも十分重いものでしたが、医師は続けて私個人の状態について触れました。

ただ、〇〇さん(わたし)の場合は、残念ながら肝臓全体に転移が見られ、すでに手術もできない状態です。かなり進行していますので、(中央値よりも)より短い可能性が高いです。

理系出身の私は、何万人という統計データに基づいた数値の重みを理解していました。

医師の口調からは「悩んでいる場合じゃないよ!すぐに治療を始めないと!」という無言の圧力を感じたのを覚えています。


では「抗がん剤治療を行う」場合の平均余命は?

次に、抗がん剤治療を選んだ場合の余命について尋ねました。

これは、あくまで統計データではなく、私個人の病状に基づいた医師の見解です。

抗がん剤治療を行った場合、運が良ければあと1年~2年は生きられるかもしれません。

専門看護師・リハビリ療法士の見解

さらに、抗がん剤の専門資格を持つ看護師や、リハビリ担当の方にも話を聞いてみました。

(抗がん剤治療をしても)だいたい2年経過したあたりで急に弱って亡くなってしまう方が多いです。

これは、抗がん剤が効かなくなったり、副作用で治療を続けられなくなったりする時期と重なるのかもしれません。

リハビリ療法士にも質問しました。

(体力が)弱ってくると、そこからはものすごく早いんです。約2週間くらいだと思ってください。

元気そうに見えても、体力の衰えを感じ始めたら、もう逆戻りはできない。

その前に、やるべきこと(終活など)を進めておく必要があると痛感しました。


【参考】がん終末期の様子を知るために

自分が今後どうなっていくのか。

その可能性を知っておくことも、今を生きるために必要だと感じました。

こちらの緩和ケア医師の動画は、がん患者の終末期の様子について非常に参考になりました。

つらい内容かもしれませんが、後悔しないために「知っておく」ことも大切だと思います。

まとめ:余命宣告から半年。今、思うこと。

私が医師たちに確認した、大腸がんステージ4の余命の目安を再掲します。

  • 抗がん剤をしない場合:約半年
  • 抗がん剤治療をした場合:1年~2年
  • 体力が弱りだしたら:そこから約2週間

私が最初に余命を宣告されてから、この記事を書いている時点で半年が経過しました。

抗がん剤治療のおかげで、今もこうしてサバイバーとして生きられています。

今後のことは誰にも分かりません。

しかし、生きている「今」を大切にして、日々を楽しみ、みなさまを励ませるような存在でありたいと願っています。

この記事が、同じ悩みを持つ誰かの一助となれば幸いです。


免責事項

この記事の著者である私は、医師や薬剤師などの医療資格を持つ専門家ではありません。

本記事の内容は、大腸がん闘病中の一人の人間として、

  • がん患者としての実体験、
  • がん薬物療法看護認定看護師や腫瘍内科医師への質問を通じて得た知識、
  • 国立がん研究センターに掲載されたがん情報

を個人的にまとめたものです。

つきましては、以下の点にご留意いただけますと幸いです。

  • 本記事は、医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。
  • 掲載情報については正確性を期しておりますが、その安全性を保証するものではありません
  • ご自身の治療については、必ず担当の医師や専門家に直接ご相談の上で、医師や専門家の指示に従ってください

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