大腸がんステージ4治療経過【全記録タイムライン】

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治療の記録

こんにちは。「大腸がん日記」の運営者です。 2025年3月、私は「大腸がんステージ4」と診断され、

何もしなければ半年以内

と医師から告げられました。肝臓全体に転移したがんのCT画像を見せられた日のことは、今も忘れられません。

この記事では、あの「余命宣告」の日から現在に至るまで、私が行ってきた全ての治療をタイムライン形式で記録しています。

抗がん剤治療はどんな流れで進むのか?

同じようにがんと診断され、これからどんな感じで治療が進むのかと、不安を感じている方の参考になれば幸いです。

目次

現在の治療状況(2026年1月時点)

病院のベッドで点滴を受けている男性のイラスト

診断から約9ヶ月が経過した現在も、抗がん剤治療(FOLFOX療法)を続けています。わりと元気にしてまして、自転車で30kmくらいなら走れるまで回復しています。

抗がん剤をやってなかったら、もうこの世にはいなかったかもしれません。親身になって治療してくださっている医師、看護師の皆さんには本当に感謝です。

2026年も治療を開始しました。2年目の経過については【第4章】にまとめていきます。

【第1章】 診断と「余命宣告」(2025年2月〜3月)

闘病生活の始まりは「便秘と血便」でした。

治療歴

2025年2月:近所の消化器内科を受診

レントゲン撮影で「大量の便秘」と診断。 念の為に行った血液検査で、異常が見つかります。

大量の便があります、大量です。便秘ですね。

治療歴

2025年3月:消化器内科を再受診

血液検査の結果を聞きに再受診。

血液検査の結果が良くない。紹介状を書くからすぐに大きい病院を受診して下さい。

血液検査の結果はこちら↓

治療歴

2025年3月:総合病院を受診し余命宣告を受ける

地元の総合病院に電話したら、ありがたいことにすぐに診てくれるという。

お昼時でしたが

早い方がいい

というので、昼から午後にかけて血液検査とCT撮影を行う。

その結果、

  • 大腸がんステージ4
  • 肝臓全体へ転移(手術はもう出来ない)
  • (何もしなければ)余命半年

と診断されました。

CT画像で肝臓全体にがんが広がっていることを自分の目でも確認。

肝臓のCT画像
黒いシミががん(腫瘍マーカー2223)

がんの大きさは13センチ以上。それがいくつもある・・・。もう手術も放射線治療もできない。そのまま入院となり、唯一できること「抗がん剤治療」の準備を進めることにする。

【第2章】 標準治療の開始まで(2025年3月〜4月)

抗がん剤治療を始めるため、立て続けに必要な処置を行いました。

治療歴

2025年3月:大腸カメラ&サンプル摘出

大腸カメラで内部の確認とサンプルの摘出を行う。すでに大腸を塞いでしまうほどに広がっていた。

衝撃的なカメラ画像(掲載は自粛)で凹んだ。と同時に、

筆者

これは治療をしなければ!

と焦りも出ました。医師も

すぐにでも抗がん剤治療を始めないと、もう危ないですよ

という。サンプル摘出して遺伝子タイプを調べた結果、ベクティビックスという分子標的薬が使えることがわかった。不幸中の幸い、ラッキーでした。

治療歴

2025年3月:CVポート埋め込み手術

抗がん剤治療のためのCVポート埋め込み手術をする。

腕の細い血管では、抗がん剤治療の負担が大きいようで、より太い血管に点滴を行うための入り口を設置するのです。

局所麻酔から覚めた時には、手術は終わっていました。1時間くらいか。

CVポートのイラスト画像
胸にある点滴入り口がCVポート

術後は、右胸にウズラの卵のような盛り上がりがあり、首筋まで管が挿入されたのが目視できるし、触れる。

筆者

ああ、なにか埋め込まれてるな

という感じ。

看護師さんのお話では、

このCVポートは2000回くらい繰り返しつかえますよ

耐久性があるようです。そんなにしたくないけど・・・

治療歴

2025年4月:ステント挿入手術

大腸がんで大塞がって便が出せないので、大腸を広げるメッシュ状のステント挿入手術です。横になってるうちに麻酔が効いて気づいたら終わってました。

大腸にステントを挿入した
大腸に挿入したステントのレントゲン画像
メッシュ状のものが挿入したステント
治療歴

2025年4月:胃カメラ検査

食道や胃に転移していないかを調べるために胃カメラ検査を行う。幸い胃がきれいで転移はありませんでした。

治療歴

2025年4月:レントゲン検査

ステントが順調に広がっているかを確認するためにレントゲンで検査。無事に広がっていました。

ここでCVポートで切開した皮膚が閉じて落ち着くまで、一時退院となりました。

次回入院からいよいよ抗がん剤治療が始まります。

治療歴

2025年4月:抗がん剤治療(FOLFOX)を始める

家族や親族と相談して、副作用に不安を感じつつも抗がん剤治療(FOLFOX療法)を受けることにした。

予め血液検査、尿検査を行って免疫力が一定以上あることを確認して、CVポート経由で抗がん剤を入れて行きます。

全て入れ終わるのに3日間。経過観察を含めて9日入院しました。

入院していた病室のベッド
入院中のベッド

吐き気もなく、食欲も普通。副作用が心配したほどではなくて、ホッとしてました。この時はまだ、副作用は回数を重ねるたびに強くなってくるものだ、と言うことを知らずにいましたね。

【第3章】 抗がん剤治療(FOLFOX)の継続と副作用(2025年5月〜12月)

治療歴

2025年5月:2,3回目の抗がん剤治療

3週間後に2回目、さらにその2週間後に3回目の抗がん剤治療を受けました。

慣れない入院生活、色々と心配だし不安もあってなかなか眠れませんでした。50代を超えると自分を含めていびきが大きくなるんですよね。結構盛大に聞こえるので、耳栓や睡眠用イヤホンは必須だと思いました。

また電動髭剃りを新たに用意して持参しました。カミソリは危険物とみなされて持ち込めませんでした。

治療歴

2025年6月:4回目の抗がん剤治療とCT検査(2回目)

CT検査の結果は良好でした。 肝臓に転移したがんが、目に見えて小さくなっていたのです。

肝臓のCT画像
がんシミが薄くなった
(腫瘍マーカー:178)

想定以上に良い結果だったので、

筆者

抗がん剤が効いている!

とモチベーションが一気に上がりました。ただし副作用の脱毛が目立つようになりましt。仕方なくバリカンで自主的に坊主にしました。

治療歴

2025年7~8月:通院治療と副作用の顕在化

2週間おきに、5回目、6回目、7回目、8回目、9回目と治療を進めることが出来ました。

5回目からは入院ではなく、抗がん剤の入ったポーチを肩から下げて自宅で過ごす「通院治療」に切り替わりました。

この頃から副作用も強くなってきましたね。

足指の爪の副作用
爪と指の黒ずみ
  • 指先や皮膚の黒ずみ
  • 肌荒れ(ニキビ) → 皮膚科を受診し、塗り薬を処方
  • 腰の痛み → 整形外科を受診。「骨転移の可能性」も示唆される(結果、一時的な痛みで済みました)

皮膚や指先の黒ずみについては、

抗がん剤をやめるとスーッと解消していきます

と看護師さんからは聞いています。もちろん個人差はあるようでけど。なるべく早く治療を終えたいものです。

治療歴

2025年9月:3回目のCT検査

肝臓に転移したがんがさらに小さくなっていました。それを証明するかのように腫瘍マーカーも下がっていました。

肝臓のCT画像
小さくなってきた
(腫瘍マーカー16)
治療歴

2025年10月:10回目の抗がん剤

事前の血液検査で白血球数が足りず、延期になっていた10回目の抗がん剤治療を行う。

肌荒れとしびれが気になるので相談したところ、

ベクティビックスとエルプラットの量を減らしましょう

と提案いただきました。症状が軽減されることを願います。

治療歴

2025年10月:腹痛で受診

右わき腹の痛みが続いたので、予約なしでしたが診察をお願いしました。

ここ痛いですか?ここは?

と脇腹を押して行くと、「はうっ!」と激痛で声が出ちゃうポイントがあるのです。

念の為にCT検査と血液検査で異常がないか確認したところ、特に骨折などもなく血液検査も問題ないと。便秘も続いていたので、大腸が詰まって腸閉塞になったかと心配しましたが、そうではないようです。また肝臓ががん細胞に埋め尽くされると膨れて常に痛みが出るようですが、わたしは「押すと痛い」のでそれも違いました。

原因が分からないので、痛み止めを処方してもらって経過観察になりました。

またCT画像では、がんが白く石灰化しているのが確認できました。腫瘍マーカーは7。ついにひと桁まで下がりました。

肝臓のCT画像
白く石灰化している
(腫瘍マーカー7)

抗がん剤治療の効果が出ています。

治療歴

2025年10月:11回目の抗がん剤治療

わき腹の痛みもいつの間にか治まり、滞りなく11回目の抗がん剤治療ができました。

抗がん剤の量を減らしてからしんどさが減ったかも。抗がん剤ポーチを付けながら外出も多少楽になりました。

この週は抗がん剤をつけたまま、横須賀の軍港クルーズに出かけて気分転換しました。

治療歴

インフルエンザ予防接種キャンセル

体調が良いうちにインフルエンザの予防接種をしておこうと予約しましたが、身体がしんどくなって来ました。

筆者

お腹がパンパンだし、思うように呼吸ができなくて息苦しい。

この状態でインフルエンザ菌を体内に入れたくなくて、予防接種はキャンセルしました。

治療歴

2025年10月:抗がん剤を延期する

12回目の抗がん剤治療も延期しました。

筆者

なんだかしんどいです。少し咳も出ます。

レントゲンで肺や腸を確認。抗がん剤の副作用で肺炎となることもあるようで、念の為に調べていただきました。

しかし、

肝臓の位置が少し高めですけど特に問題はなさそうです。血液検査の結果も問題ないですね。

どうすればいいか医師と相談した結果、

無理は良くないので今回は体調が良くない、ということで延期しましょう

と判断いただきました。

いつもの口内炎のうがい薬と、ミノマイシンという皮膚の炎症を抑える薬のみ処方してもらって帰宅しました。

治療歴

2025年11月:12回目の抗がん剤治療

副作用で手が痺れ、文字を書くのが辛い。どうしても上手く書けない。あとは口の中の口内炎が辛すぎる。

医師に相談した結果、

しびれの原因となるエルプラットを中止しましょう

となりました。

痺れが治ったらまた投与できるようです。その他の薬剤は変えずに継続投与となりました。

あと気になる点もあって血中酸素濃度が低いのです。何回計測しても92~93なのです。

深呼吸してください

頑張って息吸って94~95なのです。どうしたものか。

そしてこの週も抗がん剤をつけたまま、ジャパンモビリティショーに行きました。やはり外を歩くと気分転換になります。

治療歴

2025年11月:ステントが行方不明に

4月に大腸に挿入手術したステントが先月から行方不明になっています。10月に撮影したレントゲンやCTで確認できないのです。

可能性としては、

  • がんが縮小して自然と排出されてしまった、
  • 腸の働きで少しずつ押し出されて出てしまった

の二つ。医師からは、

トイレ詰まらなかった?

とトイレの方が心配だったよう・・・身体のことは特に聞かれなかったので、あまり心配がいらない状況なのかもしれません。

その後、やはり多少便の出にくさを感じます。一日のうちに3回くらいかための便が下剤なしで出ているのでしばらく様子見します。

治療歴

皮膚科を再々受診

空気が乾燥してきて保湿クリームを使う量が増えました。薬をもらいに皮膚科を受診しました。この皮膚科で処方されたクリームと市販のニュートロジーナでケアしています。

看護師さんは、褒め上手です。

ベクティビックスを使っているのに肌がキレイですね

こう言われると、

筆者

よし、これからも保湿クリームでしっかりケアしよう!

と決意してしまう単純なわたしです。

治療歴

2025年11月:抗がん剤治療が再度延期に

体調は悪くないものの血液検査の結果がよくないので、13回目の抗がん剤治療は延期になりました。

手足のしびれは相変わらず続いています。寒くなってきたので手袋をして保温と保湿をするようになりました。そしてこの週末から趣味の自転車を再開しました。早速筋肉痛になっています。

サイクリングをしているイラスト
治療歴

2025年11月:エコー検査

血液検査で「総ビリルビン」の数値が1.2と高かったため、念のため翌日に腹部エコー検査を受けました。

肝臓で作られた消化液(胆汁)は、「胆管(たんかん)」を通って腸へと流れていくそうです。もしこの管のどこかが石などで詰まってしまうと、流れが悪くなり、行き場を失ったビリルビンが血液中に漏れ出して数値が上がってしまうのです

今回のエコー検査は、その「胆管」が詰まって太くなっていないか、出口である「十二指腸乳頭(じゅうにしちょうにゅうとう)」までの流れ道に異常がないかを確認するためのものでした。

結果は、肝臓内にがんや嚢胞(ほうのう:水たまり)が複数認められるあるものの、胆管には問題ないとのことで抗がん剤治療を継続することになりました。

※翌週には総ビリルビンの数値が0.9まで下がりました。一時的な上昇だったようです。

治療歴

2025年11月:13回目の抗がん剤治療

総ビリルビンが正常値内に戻ったので、13回目の抗がん剤治療を行いました。相変わらずFOLFOX療法でエルプラットを除く、6つの点滴を投入います。今回は友人も一緒で心強かった。

ちなみに今投与している分子標的薬(ベクティビックス)が副作用などで投与できなくなった場合、次に使うことになる抗がん剤について看護師に聞いてみました。

次のは脱毛の副作用が強く出る抗がん剤なんですよ。眉毛もきれいに無くなるかも・・・

筆者

多少の肌荒れのほうがマシ!

なんとかして抗がん剤のステージを進めないよう保湿のモチベがあがりました。

ちなみに、前回低すぎた酸素濃度ですが、今回は96~99と良好な数値でした。気分転換で京都旅行に行ったので、リフレッシュできたようです。

金閣寺の前で並んで立ってる夫婦のイラスト
京都でリフレッシュしてきた
治療歴

2025年12月:14回目の抗がん剤治療

血液検査の結果が良好だったので、14回目の抗がん剤治療(FOLFOX療法)を行いました。現状感じている副作用は、

  • 手足のしびれ
  • 足首の痛み
  • 肌荒れ(顔と指先)

の3つ。足首の痛みは医師に伝えるのを忘れてしまったのですが、薬剤師さんの話によると、

抗がん剤の副作用の可能性もります

とのこと。痛みが続くようなら医師に相談して検査をしてもらおうと思っています。

あと抗がん剤治療中に「デカドロン」という吐き気止めの薬をこれまで処方してもらっていましたが、そもそも吐き気は感じてなかったのでやめることにしました。

治療歴

2025年12月:皮膚科を受診

保湿クリームがなくなってきたので、皮膚科を受診して処方してもらいました。医師に診察してもらったところ、

かなりキレイになりましたね。よく効いてますね。

とのことでした。しっかりケアするとやはり違います。市販の保湿剤については、

処方薬を超える効能があるものはないですよ

と教えてもらいましたので、今後も処方薬メインで使っていきたいと思います。

治療歴

2025年12月:4回目のCT検査

年内最後の抗がん剤の前にCT検査を行いました。結果は良好で、肝臓に転移したがんが小さくなっていました。それでもまだ4センチ以上あります。やはり「がん細胞」はなかなかしぶといですね。

医師の話では、血液の数値もよく、体調も良く、がんも小さくなっているので、

このまま治療を続けましょう

とのことでした。

治療歴

2025年12月:15回目の抗がん剤治療

年内最後の抗がん剤治療です。抗がん剤治療をするといつも便秘に悩まされましたが、今回は便秘もなく体の膨張感や息苦しさもありません。吐き気を抑えるデカドロンをやめたせいか、二日目に多少吐き気があった程度でした。

何とか新年を迎えられそうで、感慨深いです。年内最後の受診、お世話になった看護師さんに挨拶もできてよかったです。

【第4章】 治療2年目への突入(2026年1月〜)

治療歴

2026年1月:16回目の抗がん剤治療

新年最初の抗がん剤治療です。前日の血液検査の結果では、白血球が6000台にまで回復、腫瘍マーカーも4.2まで下がっていました。

自転車に乗っても、気持ちよく走れるようになってきました。脚が動くようになって、体力の回復を実感できます。処方薬の下剤をちゃんと飲んでいるせいか、便がよく出るので身体も楽です。血液検査の数値だけでなく、体調の良さを実感できるようになって、治療へのモチベーションが上がっています。

最近気を付けていることは、

  • 納豆を毎日食べること!
  • 毎日運動!でも激しすぎないように楽な範囲で。

今後の予定

今後の治療予定

2026年1月:17回目の抗がん剤治療

今後の治療予定

2026年3月:CT画像検査

まとめ:治療は続いていく

私のがん治療は今のところ順調に進んでいますが、白血球が足りなくなったり、体調が悪くて延期せざるを得ない時期もありました。息苦しくなってお腹に痛みが出たり、副作用に苦しんだり、抗がん剤治療は「山あり谷あり」です。

今回ご紹介したタイムラインは、あくまで私個人の一例に過ぎません

しかし、これから治療を始める方にとって、 「こんな流れで進むんだ」 「こんな副作用が出て、こう対処するんだ」 という一つの「実例」として、役立てていただければ幸いです。

治療の記録は、これからも随時更新してまいります。

医師と談笑している患者のイラスト
免責事項

この記事の著者である私は、医療資格を持つ専門家ではありません。本記事の内容は、がん患者としての実体験、医療従事者への質問、国立がん研究センターの情報などを基にまとめたものです。医学的な診断や治療のアドバイスを行うものではありません。ご自身の治療については、必ず担当医にご相談ください。

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